文芸創作を行う学生のつどいです。文学フリマに出展します。
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犬の反駁
 

以下は魯迅の散文詩を一編訳出したものである。


犬の反駁

魯迅

 私は自分が隘路の中で歩いている夢を見た。衣服も靴も切れ切れになり、まるで乞食みたいだった。

 背後で一匹の犬が吠えだした。

 私は傲慢に振り返って、怒鳴りつけた。

 「わん!黙れ!この現金な犬!」

 「ふっふっ」彼は笑いながら、言葉を続けた。「おそれいります。人間さまほどではありませんよ」

 「何だと!」私は憤慨し、これはきわめて侮辱的なことのように思えた。

 「お恥ずかしい話です。私はついに銅と銀の違いを知らなかったし、布とシルクの違いも知らなかった。官と民の違いも知らなかったし、主人と奴僕の違いも知らなかった。そしてあれも……」

 私は逃げ出した。

 「お待ちください!もっと話を……」後ろの方で、彼は大声で私を引き留めようとしていた。

 私はひたすら逃げた。夢から逃げ出し、自分が横たわっているベッドまで懸命に走り続けた。

一九二五年四月二三日

(週刊「語糸」192554日第25期)


  よー  




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